- 子供はかわいいけれど、一人時間も欲しい
- たまには夫婦でゆっくりしたい
- 子供の体力が削り切れない…
こうお悩みなら、一時保育(一時預かり)の利用をおすすめします。
約3年間一時保育を利用した経験から一時保育について解説します
我が家の双子育児は、一時保育なしでは成り立たなかったね…
一時保育を利用の5つのメリット
一時保育を利用するメリットは以下の5つ。
- ゆとりが生まれる
- いざという時に頼れる
- 育児相談ができる
- マイペースに慣らし保育できる
- 子供が「頼れる」相手作り
- 比較的安価
①ゆとりが生まれる
一時保育利用の一番のメリットは「育児負担の軽減」です。
- 祖父母に頼れない
- 仕事が多忙でワンオペ
- 自分の時間が取れない
コロナウイルスの影響もあり、ここ数年は育児を抱え込んでいるパパ・ママは多い。
出産してみると、想像していた以上に育児を辛く感じることも。
そんな時は一時保育をぜひ活用して欲しい。
- 一人で行く買い物の快適さ
- 思考も作業も中断されない
- 静かな環境でリラックス
- 自分の見たいコンテンツ見放題
- 誰にも邪魔されない睡眠
あまりの快適さに感動するレベル
限られた時間ですが、やりたいことを制限なくできると、余裕を持って子供と接することができるようになります。
保育園に預けるためには以下のような条件を満たす必要があります。
- 就労している
- 就職活動
- 出産を控えている
- 介護が必要な家族がいる
その点、一時保育は「リフレッシュ」が認められています。
②いざという時に頼れる
用事などで一時的に子供を預けたい時に、慣れた預け先があると安心できます。
- 冠婚葬祭の間預けたい
- 家族の体調不良
- 就職活動
私が初めて子供を預けたきっかけは「確定申告」
乳児2人を連れて確定申告会場にいくのが難しかったので、トータル4時間ほど預けて一人ランチも。
ワクチン接種後の体調不良を考慮して、一時保育をお願いするという話も聞いたよ
預け先があるだけで行動の幅がぐんと広がるよ!
③育児の相談ができる
初めての育児では、不安に感じる場面が多くあります。
- 離乳食の事
- 体の発達・発語について
- トイレトレーニングのこと
- 子供の「イヤイヤ」対応など
思い返しても、ちょっとした事を気軽にプロに相談できる良い機会だったと感じています。
また、数か所に預けて感じたのが、一時保育はベテラン保育士さんが多いということ。
「はじめまして」の子供が多いからかな?
定期的に預けると、子供の個性に寄り添った意見をもらえることも。
たくさんの子供をみた保育士さんのアドバイスに、何度も救われました。
私が気付かない子供の個性も教えてもらえたり、一緒に育児をしてもらった感覚!
④マイペースにならし保育できる
保育園・幼稚園に入園する際に必ず経験しなければならないのが慣らし保育。
当然ですが、始めはみんな泣きます。
泣かずに通園できるまでの期間は子供それぞれ。
数日で終わればよいですが、中には数カ月かかる場合も。
泣き叫ぶ声に後ろ髪を引かれながら出勤はつらい…
一時保育で計画的にお預かりに慣らしていけば、本格的な入園もスムーズになります。
実際、入園前の一時保育利用が多く、2~3月は一時保育繁忙期
繁忙期は「予約できない」事もしばしば。
その前から計画的に利用することがおすすめです。
我が家は3年間利用したおかげで、幼稚園で泣く事はほぼありません。
⑤子供自身で「頼れる人」を作れる
子供にとって、誰よりも信頼できるのは親(家族)です。
その上で、親以外に頼れる人を子供自身で作ることができる絶好の機会になります。
- 他人に寛容になれる
- 頼り方を学べる
預け先の保育士さんだけではありません。
出先で会う人や親戚などにも、物怖じせずに関わる力も向上します。
人によるけどね
家とは違い、預け先では親ほどに気持ちを汲み取ってはもらえません。
その環境で、自分の気持ちを伝える力が鍛えられます。
気持ちを伝える
→伝わる
→自信が付く
このサイクルを繰り返すことで、初対面でも勇気を出してコミュニケーションをとれるようになります。
たくさんの良い刺激をもらって、成長することができたよ
ベビーシッターより安価。
他人の目がある安心感もある
家族以外に預ける方法として「ベビーシッター」を検討する方も多いと思います。
子供を連れて外出することが難しい場合は、ベビーシッターの方が便利かもしれません。
私も双子が赤ちゃんだったころはベビーシッター頼みたかった…
ただ、田舎の場合ベビーシッターサービス自体が存在しないこともあります。
わが家の場合、まさにこれでした。
そして、利用料金も一時保育とは比べ物になりません。
利用頻度が高い場合は、一時保育にすることで費用をぐっと抑えることができます。
また、他人を自宅に呼ばなくてもよい事がメリットになる場合も。
たくさんの人が出入りし、たくさんの人の目に触れる環境の方が、セキュリティ面でも安心と言えます。
私は自宅が汚いから誰も入れたくなかった。
逆に預けて掃除してたくらい。
一時保育のデメリットは?
一時保育利用は圧倒的にメリットが多いです。
考えられるデメリットは以下の通り。
- お金がかかる
- 手間がかかる
- 子供が慣れるまで罪悪感がある
- 希望日全て預けられるわけではない
- 周囲の理解が得られない
お金がかかる
利用料金がかかることが第一のデメリット。
(当たり前の事ではありますが)
補助はあてにできない。
ほぼ全額自己負担と想定しておいた方が無難かな
幼児教育・保育の無償化と同一基準を用いて一時保育にも優遇措置がある自治体もあります。
幼稚園、保育所、認定こども園等を利用する3歳から5歳までの全ての子供たちの利用料が無償化されます。
内閣府HP
- 幼稚園については、月額上限2.57万円です。
- 無償化の期間は、満3歳になった後の4月1日から小学校入学前までの3年間です。
(注) 幼稚園については、入園できる時期に合わせて、満3歳から無償化します。
ただ、一時保育を利用するのは3歳以下の子供がメイン。
そのため、無償化の恩恵を全く受けられないこともしばしばです。
利用料金は預け先によって大きな差があります。
私の知る最高金額は2,000円/一時間!
私が主に利用していた自治体運営の保育園では200円/一時間でした。
- 1時間200円
- 1回、5時間
- 週3日
※給食サービス無
以上の条件で利用した場合の一か月の利用金額は以下の通り。
5時間×3日×4週間×200円
=12,000円/一か月
※弁当持参
わが家は双子だから2倍…(白目)
園にもよりますが、保育園児なら週5日フルに預けても上記の金額以下かもしれません。
本格的な復職の際は保育園入園を目指した方が良いと思います。
手間がかかる
預ける際の手間は一時保育に限りません。
朝は戦争よね…
ここでは「一時保育ならでは」の手間をご紹介します。
「一時保育ならでは」の手間
- 都度の荷づくり
- 食事等の準備
- 予約作業
- 毎回の受付作業
都度の荷づくり
一時保育は、預け先に荷物を置けないことがほとんど。
そのため、必要なものは都度全て持ち込み、持ち帰ります。
- ミルク用品
- おむつ用品
- お弁当・水筒
- 着替え・タオル・寝具等
一泊旅行くらいの荷物になってしまうことも…
車がないと預けるのも一苦労だったよ
定期的に預ける目途が立ったら、大き目のバッグを用意して持ち物を固定化することをおすすめします。
こういうマザーズバッグに入れて固定化して車に置きっぱなしにしてた↓
食事等の準備
通常、保育園では昼食を用意する必要はほとんどありません。
※お弁当の日がある場合もあります
その点一時保育では、昼食サービスが無かったり、あっても別途料金がかかったり。
好き嫌いが多い、アレルギーの心配がある場合は持ち込む方が無難だとも言えます。
お弁当作りも、繰り返せば慣れます。
ただし、慣れるまでは時間に余裕をもって準備をする必要があります。
予約作業
預け先のルールにもよりますが、予約作業に手間がかかる場合も。
私は以下のパターンを経験しました。
- 電話一本で一か月先まで予約可能
- 結果的に毎月決まった日に翌月分をまとめて申請必須
予約だけのために外出をするのは非常にキツい…
一か所目の「電話だけで予約」は非常に助かりました。
費用はお高めでしたが…
二か所目の預け先が厄介でした。
本来のルールは「毎月〇〇日以降、翌月分の予約受付が始まる」です。
しかし人気のあまり、予約可能日(しかも開始時間すぐ)でないと予約枠がすべて埋まってしまうため、結果として毎月決まった日、時間に保育園に行って並ぶ他ないのです。
費用がお手頃だったし、それだけ一時保育の需要が高いってことだよね
出発に手間取って時間に遅れると次月の予約が壊滅的な状況になるので、毎月地味なストレスでした。
毎回の受付作業
園に在籍する園児なら、先生との軽いやり取りのみでOK。
その点、一時保育の場合は都度、そこそこ面倒な受付作業が発生します。
「比べたら」の話だから、そこまで気にはならないよ
繰り返し預ける事で慣れる事ですが、今思い返すと結構大変だったかも…?
予定がある場合は、ある程度時間に余裕をもって預けましょう。
慣れるまで罪悪感が…
先にもふれましたが、慣れるまではめちゃくちゃ泣きます。
- 心配でリフレッシュどころじゃない
- 遠くに行けない
- 予定時間より早く迎えに行ってしまいがち
最初はリフレッシュどころじゃないし、他の予定を入れるのも心情的に難しいかもしれません。
それでも根気強く、コンスタントに一時保育を利用してみて欲しいと私は思います。
間隔が開きすぎて、次回はすっかり忘れたころ…
では、慣れるまでの時間も長くなり、苦手意識も生まれてしまうかも。
できれば「1週間に1~2回」など、短時間でよいのでコンスタントな利用を継続して様子をみましょう。
いつか、わらってかよえるよ!
希望日全て預けられるわけではない
一時保育は制度として、毎日預けられない場合があります。
※預け先・あるいは自治体のルールによります
私の住む自治体では「週3日まで」が原則。
預け先を分けて週3日以上預ける事も禁止。
最終的に自治体に把握される仕組みになっています。
また、予約制・先着順という性質上、希望日全て預けられるわけではありません。
日程変更が難しい場合に備えて(仕事や法事など)は複数の預け先を見つけておきましょう。
周囲の理解が得られない
特にリフレッシュ目的の一時保育にありがちなのが、周囲からの反対です。
- 費用問題
- 子供に寂しい思いをさせる
- 世代間の認識の違い
配偶者や両親・義両親から理解を得られず、一時保育を利用できない
という話もしばしば耳にしました。
手段を一時保育に限定する必要はありませんが、子育て中のリフレッシュは必要不可欠。
辛い気持ちを抱えながら長い時間を過ごすのか。
適度にリフレッシュして、笑顔で子供に向き合うのか。
後者の方が良い事は明白です。
身近な人(配偶者や親など)を頼れない場合、こういったサービスを利用するしかないのです。
また、預けられた子供は「かわいそう」なのでしょうか?
子供にとって貴重な経験となり、成長できる側面があること。
いざという時、親子ともに頼れる居場所になること。
とことん、納得がいくまで話し合ってみましょう。
デメリットはコントロールできる
デメリットについてまとめましたが、デメリットのほとんどはコントロールが可能です。
予算に合わせて利用頻度を変えられるし、合わないと感じたら利用しなければ良いだけなのです。
事前の手続きを済ませれば、利用する・しないは自由。
いつでも利用できる状態にしておけば、万が一の際の預け先にもなります。
利用前の手続きや準備はたくさんあるけど、辞める時にする事はほとんどないよ
一時保育の利用のポイント・注意点
一時保育を実施している場所により、利用方法は大きく異なります。
まずはお住まいの地域の一時保育を実施している施設を調べてみよう
預け先を選ぶポイントは?
施設を探すうえでチェックすべき項目は以下の通り。
- 利用料金
- 利用可能時間
- 給食サービスの有無
- タイムテーブルの有無
利用料金はサービス内容によっても差がでます。
好き嫌いやアレルギーの問題が無ければ、給食サービスがあると非常に便利です。
また、預け先によってはタイムテーブルが決まっている場所があるので確認しておくとスムーズです。
タイムテーブルって?
- 開始時間が大体決まっている
- お昼寝・昼食時間が固定
保育園などはタイムテーブルに子供を合わせるスタイルが多い
慣れない間は、自由に過ごせる場所の方が子供の負担は小さいですが、長い目で見ると、タイムテーブルがある方が前後のスケジュールが組みやすいという利点も。
一時保育利用の流れ
預け先によって手順は異なりますが、私の経験した限りの流れは以下の通り。
- 事前登録・説明
- 予約
- 物品買い揃え
- 利用する
①事前登録・説明
多くの施設で、事前登録・利用方法等の説明があります。
また、子供に関する情報も共有していきます。
(性格や授乳・食事・おむつの状況など)
説明後、可能であればその場で利用の予約をしましょう。
②物品を買い揃える
事前説明で必要と言われたものを揃えましょう。
- おむつ用品
- ミルク用品
- お弁当用品
- 水筒
- タオル
- お昼寝寝具
「買い揃える」と書きましたが、なるべくあるものを使うことをお勧めします。
あくまでも一時保育だから。
本格的な入園の際の、買いなおしのリスクを避けるためです。
園によって必要なもの、サイズなどの規格も様々!
そして持ち物・服には全て記名が鉄則。
お名前シール・スタンプはあると便利だよ
③利用してみる
子供とご自身の体調管理をして、当日を迎えましょう!
子供への事前説明は必要?
通っている幼稚園の、園長先生の言葉をここでシェア。
前もっての丁寧な説明は不要だそうです。
改まった説明は、心の準備はおろか「恐怖へのカウントダウン」にもなりかねません。
当日に「ちょっと遊びに行く」気持ちで送り出すくらいがちょうどいいそうですよ。
まとめ
3年間、一時保育を利用してきた経験を元に、一時保育のメリット・デメリットなどについてまとめました。
きっといつか「あっという間だった」と思う日が来るであろう、幼児期の育児。
その育児時間を少しでも楽に、笑顔で過ごすための時間にするため、一時保育も一つの選択肢として利用する方が増えるといいなと思っています。
[jin_icon_like color=”#e9546b” size=”18px”]1週間前より、泣かずに過ごせた
[jin_icon_like color=”#e9546b” size=”18px”]保育士さんに抱っこされたら泣きやんだ
[jin_icon_like color=”#e9546b” size=”18px”]笑って遊ぶ姿が見られた
[jin_icon_like color=”#e9546b” size=”18px”]お友達と一緒に遊べた
そして制度がもっと拡充されることを祈っています。
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