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もう同窓会幹事なんてしない

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前回のクソ記事のとき「同窓会幹事をしてエライ目にあったことがある」って書いたんだけれど、今回はそのお話を書いていこうかなと思う。

沙妃
また黒歴史だよ

同窓会自体は、大成功だった。

規模は学年全体。
生徒200人中約80人と、先生を3人呼ぶことができた。

企画もいくつかこなし、撮り集めた写真は共有サイトで公開。
黒字を出して幹事の打ち上げまで。

でも。
絶対2度とやるもんかと思ってる。

今回のお話には、職業メンヘラの私もびっくりの、ラスボス系メンヘラが登場します。

なので、
こじらせ団体「メンヘラの止まり木」
代表イチロー氏に、コメンテーターとしてご参加いただくことになりました。

沙妃
今回はよろしくお願いします。
メンヘラの止まり木代表イチロー氏
(俺なんでここにいるんだろ)
目次

登場人物紹介

まずはこの話の登場人物を紹介します。

同窓会幹事主要メンバー

わたし

25歳のオフィスレディ(言いたかった)
仕事が激務ながら、プライベートもリア充化しようと奮闘。
中学当時は学級委員等、真面目活動頑張っちゃう系の陰キャ寄り女子。
ちなみに高校デビュー組。
仕切り事は得意だったので安易に同窓会幹事を引き受けるが…

A子

わたしの中学時代の同級生。
お嬢様だけど溢れ出る個性を家庭内で発散できずに、家族の知らないところで暗躍する女子。
超ド級メンヘラ。
表面上、勉強もできるし話題も豊富。
中学当時から高校卒業くらいまで、わたしとほどよくつるむ距離感。
わたしと社会人になって再会。

まさひろ

わたし、A子の中学の同級生。
真面目系陰キャ寄り男子だけどノリは良いし責任感も強い。
「色々あった」同窓会幹事を最後まで頑張ってくれた同志。

ショウ

わたし、A子の中学の同級生。
イケメンちょいパリピ系男子。
でも根は真面目なので最後まで幹事業担ってくれた同志パート2。
指示通り動いてくれるのである意味ありがたかった存在。

その他登場人物

まなみ

同級生でわたしの親友的な存在。
幹事には乗り気ではなかったものの、サブメンバーとして活躍してくれた。

ゆうと

同級生の一人。
同窓会不参加ながら、後日談を大いに盛り上げてくれたキーパーソン。

「同窓会したくない?」からすべては始まった

ねぇ、同窓会したくない?
沙妃
そうだね。卒業して結構経つし、そろそろやっても良い時期だよね。

ドリンクバーのコップがいくつも並ぶファミレスのテーブルで、他人事みたいに応えた。
特に異論はない。

不良もいなくて、穏やかで仲の良い学年だった。
先生たちにも可愛がってもらえて、楽しい思い出でいっぱい。

またみんなで集まれたら…?
楽しいに決まっている。

幹事やってみようかな。
どう思う?

A子の言葉に返した言葉は今も覚えている。はっきりと。

沙妃
いいんじゃない?
必要なら手伝うよ。

そう、私は手伝うつもりでいたんだ。
幹事を「引き受けた」つもりはなかった。

A子との再会

時を少し戻して、A子とわたしが社会人になって再会した経緯をちょっと。

当時のわたしは、地元企業のOL。
地を這うような地道で果てない事務作業を、全力疾走しながら消化する毎日。

そんなある日のこと。
他部署に入社してきた人の中にA子がいた。

仕事上のやりとりの中でA子と再会することに。

当時のわたしは仕事で精一杯で、時々顔を合わせても、冗談に冗談を返す余裕もなかった。
それでもある意味空気を読まないA子の猛攻で、食事にいく関係には戻っていた。

幹事業務の本格始動

同窓会の話は、話題の一つくらいの認識だったけど、A子は割と本気だったようだ。

「同窓会のはなしだけど…」

というメールが届き、重い腰をあげて一緒に幹事をしてくれる人を探すことに。
試しに、近くに住む同級生何人か集めて食事に行った。

何回か継続すると大体メンバーが絞れた。
主要メンバー4人がほぼ固まる。

「毎回は無理だけど…」
という条件付きでサブメンバーもちらほら。

「A子を筆頭に」3人でサポートする形で幹事業がスタート。
…したつもりだった。

ポジションが揺らいでいく

企画スタート当時は秋が深まるころ。


同窓会開催は、余裕をもって翌年の夏ごろに。

決めること、やることは山ほどあった。

  • 開催規模は?
  • 会場はどこにするか?
  • 予算は?
  • 周知方法は?
  • 先生は呼ぶのか?

大きな項目をざっと挙げただけで目がくらみそうな果てしなさ。

A子の夢は壮大だ。

学年全部集めたい!
先生も呼びたい! 

おうおう。

沙妃
どうやって声掛けしようか?
会場はどこにする? 

クソ忙しい仕事の合間を縫って開く会合の度、肝心の同窓会の話題をふってみる。

でも、A子の関心事は中学時代の思い出エピソード

何一つ決まらない会合が続く。
クソ真面目な私は、次第に仕切り役を取って代わるようになっていった。

メンヘラの止まり木代表イチロー氏
(クソクソ言ってる)
沙妃
メンヘラエピソードまだ先だから待ってて

おそらく、A子には不満があったと思う。
でも、意味のない会合の連続に焦ったし、適度なテコ入れは必要だった。

当時は卒業アルバムに生徒の住所録が付いていたので、分担して文字起こし。

ちゃんとはがきを刷った。

往復はがき購入、文面考えて、装飾して、印刷して、投函。
購入代金も立て替えた。

記載上の幹事代表はA子にした。
言い出したのはA子だから。

そこに大きな不満はなかった。
でも、マジで口だけじゃんwとは思っていた。

メンヘラは突然に

粛々とやるべきことをこなす。
ゆっくりではあったけど確実に、同窓会開催の手筈は整っていった。

だけど突然、本当に突然空気を一変させる事件が起きてしまう。

「幹事、もう無理だから」

同窓会まで2か月を切った頃。

同窓会準備は順調。
でも本業が激務だった。

毎日、朝8時から夜9・10時までパソコンに噛り付いていた。

その日、夜8時くらいだったかな?

仕事おわんねー

って思いながら、ソイジョイを口に入れて携帯をチェック。

A子からメールが来ている。

ごめん、同窓会幹事無理になった 
沙妃
無理って何?
言い出したのA子じゃん。
あまりにも無責任だよ。
とにかく無理だから。バイバイ

A子に何があったのかも気にはなった。
気にはなったけど、圧倒的にキレていた。

A子におきていたこと

これはのちに判明したこと。

A子は長年付き合った遠距離恋愛の彼氏と破局していた。
不思議と、お互い恋愛の話は積極的にしなかったから、ショウ経由でその話を聞かされたのだ。


精神的支柱を失った

その前後、精神的な限界を迎えたA子から幹事辞退のメールが届いたといういきさつ。

経緯を知っていたなら、わたしの気持ちや対応も少し違っていただろう。
取り合えず理由を聞くべきだったんだ。
落ち度は否めない。

同窓会、中止するから

わたしの返事がよほどまずかったのだろう。
ついに、封印されし超ド級メンヘラが世に解き放たれた。

沙妃
きました。出番です。
メンヘラの止まり木代表イチロー氏
まだ何も言えることない…

A子から、いきなり最終兵器が投下された。

同窓会は中止するから
  • 参加予定の人がたくさんいる
  • 会場も予約済み
  • 先生も喜んで参加してくれる
  • 他の幹事も頑張ってくれている

その状態で中止?
おかしいんじゃないの?

そう、おかしかった。
このときはじめて、A子の精神がヤベェことになっていることに気付いた。

あの手この手で説得を試み、なんなら「幹事もしなくていい」とも言ったけど。
会話が成り立たない。

他の幹事メンバーにも状況を伝えたところ、同様の連絡があった模様。
加えて、わたしが非国民級にディスられていた。

空気を察して真に受けてはいなかったようだけど、まさひろには叱られた。

「とりあえず理由聞けばよかったのに…」

正論過ぎてぐうの音も出んわ。ぐぅ。

怒涛の攻撃にノックアウト寸前

その後毎日、時には数分おきに

「脅迫めいたメール」
「落ち込んで死にたいメール」

が届くようになる。

返事はしなかったけど、もしもに備えて内容を確認して全てバックアップ。

  • 家行くからな 覚悟しておけよ
  • これとサンポ〇ル混ぜて死ぬ(六一〇〇ップの写真付き)
  • 手首切ろうかな 
  • …etc

嫌いな上司の「おはよう」に

「普通に挨拶できる人っていいな…」

って思ったんだから相当メンタルやられてたんだと思う。

そんなある日。
対応協議のため、A子抜きで打ち合わせ。
ショウの表情が曇る。

「A子、今から来るって」

嫌な予感しかしない。

数分後、愛車のラ〇フをドリフト駐車して、ズカズカとA子が店内に侵入してきた。

食事後放置されていた刃物は全部下げてもらっておいた。


正解だったな…って顔を見て思った。

おいてめぇ!
ふざけんじゃねぇよ。
中止って言ってんだろ!!!
ぶ〇殺すぞ!?

店内に怒号がこだまする。
危険を感じて立ち上がった瞬間、胸ぐらをつかまれた。

なめてんだろ?
マジで〇すからな?

目がイってる。焦点が合ってない。

こういうときって案外冷静に相手を観察するものだ。

  • 手に危険物はない
  • シャンプーの匂いがする
  • 化粧もして、スカート履いてる

まさひろの

「とりあえず座って」

で幾分冷静になったので、話し合いをすることに。

「中止する」っていう主張に変わりはない。
日付も場所も明らかな以上、無理な開催は命に係わる可能性すらあると感じた。

でも今更、中止するほうが難しい。
策がないまま、会場レストランとの打ち合わせの日を迎えてしまった。

決めた。わたし、女優になる

会場との打ち合わせ日は前もって決まっていたから、当然A子もやってくる。

なので30分前にオーナーさんに時間をもらって事情を説明した。

「幹事の一人がメンタルを病んで中止すると言ってきかない」

”しらねぇよww”
って思うよね…でもプロは違う。

「では、刺激しないように努めますね」

さすがだ。

そして、A子登場。

相変わらず支離滅裂な主張を繰り返していて、一旦絶望…

が、オーナーが席を外す場面で、アイディアが降りてきた。
とりあえず、ダメもとで試してみようか。

沙妃
A子…あの時は本当にごめんね。わたし、A子が辛い思いをしている事、本当に知らなかったんだ。

ペラペラと口だけを動かして注意深くA子を見る。

A子の表情が変わる。
「正気」を感じる表情に希望を感じた。

沙妃
わたし、A子に幹事に誘ってもらえて本当に嬉しかった。
せっかく頑張ってきたし、ここで中止するのは嫌なんだ。
A子と最後まで頑張って幹事やりたい。
ダメかな?

本音も混ぜた。
手も握ってみた。
だから後半は特に完璧な仕上がりだった。

うん…わかった…

女優の才能あるんかな。

沙妃
いかがでしょうか?この対処については
メンヘラの止まり木代表イチロー氏
やるじゃん。
結構効くんだよね~こういう演技って

駆け抜けて!青春!

手に手を取り、協力して楽しく同窓会を盛り上げるゾっ!

という空気を作ることには成功。

同時に、本能的に察した。

アガッている状態から、サゲてはいけない

駆け抜けよう。とにかく。

それからは、サブメンバーもフル動員。
企画の準備、当日の役割分担、先生に渡すプレゼントの準備を行った。

その頃は年で一番の繁忙期。
心を無にして仕事、女優モードをオンにして同窓会の準備。

布団に入ると、目を閉じて一瞬で朝。

とにかく、同窓会が終わるまでは…
と、感覚器官を限りなくオフにして作業をこなしていく。

さながら、気持ちは草薙素子。

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